特別連載2021.11.15

平野陽三、宇宙へ行く。vol.14　9月25日：久しぶりの休日。

photo & text Yozo Hirano

出発まであと74日。

そういえば、つい先日、ついにフライトスーツを手に入れた。訓練所で着用するトレーニング用ではあるけど、ブルーの繋ぎに袖を通すと、その気になって気持ちがシャキッとした。

フライトスーツに付ける4つのワッペンも完成していた。日本国旗、ネームワッペン、GCTCワッペン、プライベートミッションワッペン。ミシュルキン飛行士と一緒にデザインしたオフィシャルミッションワッペンは、まだ製作中。

プライベートミッションワッペンは「WORLD PEACE」の下に日本語でも「世界平和」と入れてあって、かなりのインパクト。前澤が20年も前からずっと言い続けている切なる願い。それを掲げてまさに宇宙まで行こうとしている。とんでもない行動の裏には、いつも確固たる信念がある。

さて、今日はヒューストンから数えて初めての休日。数名のスタッフとモスクワの街に繰り出し、ランチにボルシチを食べに行った。本場のボルシチの美味しさに一同感動した。

モスクワの人々はコロナ知らずで(実際のコロナ事情はかなり良くない)、ほとんどの人がマスクをしないで休日の街を楽しんでいた。平日は訓練所とホテルの往復の毎日なので、街を散歩するだけでも気分が和らいだ。

夜は少し遠出して、みんなでお気に入りの中華を食べにいく。

平野陽三（ひらの・ようぞう）

1985年、愛媛県生まれ。2007年にZOZOTOWNを運営する株式会社「スタートトゥデイ」に入社、フルフィルメント部門の責任者として従事。現在は前澤友作氏のマネージャーと、「スペーストゥデイ」のプロデューサーを務める。