特別連載2021.11.18
photo & text Yozo Hirano
出発まであと66日。
ごはんの話。
いつも僕たちは食事をどうしているか。
とっても贅沢な話だけど、実は日本からシェフを招致して滞在先のホテルで食事を作ってもらっている。9月から1ヶ月の交代制で2人のシェフが順番に担当してくれている。
以前までのロシア滞在では、訓練後にそのまま車でレストランに向かい、食事が終わると渋滞の中をホテルに戻るという生活を繰り返していた。何店舗かのお気に入りのお店をローテーションしていたけど、さすがに飽きもくるし、毎日の予約も面倒だし、ホテルに着くのは深夜手前で、ストレスがないわけではなかった。
それに比べて今回は、訓練が終わると一目散にホテルに戻り、シャワーを浴びてラフな格好に着替えると、すぐに料理が出てくる。なんといっても彼らの料理は抜群に美味しい。1人は中華料理人、1人はイタリアンシェフで、それぞれ専門はあるけど、和洋中どれを作っても本当に美味しい。慣れない環境、慣れない食材で、1人きりでスタッフ全員分の料理を、よくもここまで手際よく美味しく作れるものだと感心する。ディナーが楽しみで、(かつボリュームも十分なので、)訓練中のランチは抜くようにしている。
海外での長期滞在は、食事のストレスがボディブローのように効いてくる。それが毎日訓練であれば尚更だ。食事が満たされているおかげで訓練を頑張れているところも大きい。
シェフ、毎日美味しい料理をありがとうございます。
1985年、愛媛県生まれ。2007年にZOZOTOWNを運営する株式会社「スタートトゥデイ」に入社、フルフィルメント部門の責任者として従事。現在は前澤友作氏のマネージャーと、「スペーストゥデイ」のプロデューサーを務める。