体感する2022.03.30
限られたスペースの中で過ごすという点で、ステイホームと宇宙船滞在はほぼ一緒。しかもベッドに寝たきりの人間の筋肉は、無重力の中で過ごした宇宙飛行士のそれと同じような状態なんだとか。宇宙から帰還直後の飛行士のように自力歩行が困難、とまではいかないものの、確かに「最近、体力が落ちたなあ」と感じる人も多いはず。そろそろ世間にもアクティブな雰囲気が戻りつつあることだし、ここはひとつ、宇宙飛行士のトレーニングにならって怠けた身体を目覚めさせようじゃないか。というわけで門を叩いたのが、宇宙飛行士や運用管制員の訓練プログラムを開発する有人宇宙システム株式会社。
この『“宇宙式”トレーニング』は、自宅で簡単にトライできるエクササイズを紹介する連載。第四回目のテーマは「バランス」。私たちもいつかは宇宙に行くかもしれないし、今から宇宙飛行士気分で挑戦してみよう!
【前回のおさらい】
宇宙から帰還後の宇宙飛行士のリハビリは筋力をアップする自重トレーニングと身体のバランス感覚を保つトレーニングの2つで成り立っている。第三回目に紹介したのは、自重トレーニングに分類されてる腹筋。こちらは、体幹の筋肉を鍛えるの有効なトレーニングだ。
【バランス感覚を保つトレーニング】
① 右足を上げてゆっくり後ろに引く。
② 右手の先で左足のつま先、もしくは左ひざを触る。次に左右を逆にし、交互に5回くり返す。
最初はバランスが取れず、グラグラするかもしれないが、最初は片手を壁に沿わせるなど、ゆっくり焦らずに挑戦してみよう。慣れてきた人は重りを持って、さらに負荷をかけてもいいかもしれない。
基本的なトレーニングが続くが、基礎こそすべて。
いつか宇宙に行く日のために引き続き頑張ろう。