特別連載2021.11.29
photo & text Yozo Hirano
出発まであと37日。
今日は、最終試験に向けたISSモックアップでの総合トレーニングが行われた。今までひとつひとつ学んできた項目が一日のスケジュールとしてまとめられ、決められた時間に決められたアクティビティをこなしていく。
モーニングカンファレンスから始まり、食事の用意、トイレ時間、ラップトップのアプリケーション操作、撮影、モジュール間での交信、地上とのビデオコミュニケーション、気圧計測、そして緊急事態シミュレーションなどなど。
決められた作業をこなすだけでも意外とギリギリ時間いっぱいだった。これに加えて、日本から公募で募集した「前澤に宇宙でやってほしい100のこと」をこなさなければいけないことを考えると、意外と12日間毎日がかなり忙しくなりそうだと思った。
トレーニングが終わってモニタールームに集められると、そこには15名ほどの先生たちが待ち構えていて驚いた。僕たちのISS滞在に関連するすべての先生が集められ、いくつものモニターで僕たち3人の行動が終始監視されていたようで、細かなミスまで全てチェックされていた。これは最終試験本番もかなり手厳しそうだ。
今日の学びがもう一つ。僕が頼り切っているコマンダーのサシャが、僕たちが想像していたよりも自身の宇宙飛行士として課されているミッションが忙しそうで、意外と構ってもらえないということ(笑)
身を引き締め直して、残りの訓練に励もうと思う。
<次の記事>vol.50 11月2日:メディカルチェック総決算。
1985年、愛媛県生まれ。2007年にZOZOTOWNを運営する株式会社「スタートトゥデイ」に入社、フルフィルメント部門の責任者として従事。現在は前澤友作氏のマネージャーと、「スペーストゥデイ」のプロデューサーを務める。