特別連載2021.11.17
photo & text Yozo Hirano
出発まであと69日。
昨日は、野口聡一宇宙飛行士のミッション報告会がJAXAのYouTube LIVEで行われ、その最後のセッションに前澤がリモート出演した。
前澤がまず、野口さんに5ヶ月半に及ぶISS滞在と無事帰還されたお祝いを伝えると、野口さんは、宇宙関係者の間で前澤のチャレンジに極めて好意的で応援してくれている、と返してくれた。
野口さんから「今一番大変なことは何か」と聞かれ、「訓練がこんなにも真面目で厳しいとは思わなかったし、定期的にテストがあることも聞かされていなかった」ことなどを前澤は答えた。野口さんは笑いながらそれに賛同してくれると同時に、それはロシアが我々をただの観光客ではなく、責任を担うクルーとして扱ってくれている証拠で、何らかの緊急事態が起こった場合には、その厳しい訓練の経験が必ず我々の身を守ってくれることになる、と有難いコメントをくださった。
ソユーズと、最近話題が続いたブルーオリジンやバージンギャラクティックとの違いなども分かりやすく説明され、いかにソユーズの訓練が大変であるかを説いてくれた。
個人的に何よりも感動したのが、必ず前澤と並べて僕の名前を逐一呼んでくださったこと。本当に一流の宇宙飛行士は、人としても一流なのだと感じた。野口さんに平野さんと呼ばれる嬉しさと、前澤と並列に呼ばれる恐縮さで、なんとも言えない気持ちだったけど、野口さんに名前を呼んでいただける分の責任を背負って、今の自分にやれることに集中しようと改めて身が引き締まった。
【野口宇宙飛行士ミッション報告会】
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1985年、愛媛県生まれ。2007年にZOZOTOWNを運営する株式会社「スタートトゥデイ」に入社、フルフィルメント部門の責任者として従事。現在は前澤友作氏のマネージャーと、「スペーストゥデイ」のプロデューサーを務める。