特別連載2021.11.22
photo & text Yozo Hirano
出発まであと55日。
今日はメディアデーと呼ばれる公開訓練日。
訓練所に行くと想像以上の数のメディアが待ち構えていて驚いた。AP通信、ロイター、NHK、時事通信、日本テレビ、朝日新聞など10社あまりのメディアに参加いただいた。
前澤が出演する際のメディア対応はこれまで何度も行ってきたが、それはいつもスタッフ側に立ってのことであって、カメラを向けられることに全く慣れていない僕は戸惑った。
公開訓練の内容は、ISS内で火災が発生したことを想定し、ガスマスクを付けた状態でソユーズに移動し、緊急アンドッキングを行うというもの。これがやってみるととてつもなく大変で、ガスマスクの中は息苦しいし、とにかく暑い。汗だくで髪も顔もグシャグシャになりながら、わざわざ公開訓練日にこれを行わなくてもいいのにと内心思いつつ、せっせと訓練に励んだ。
訓練を一通り終えると、記者会見が開かれた。これも同じく記者会見なんて初めて出させていただくわけで、どううまく答えられるか頭の中でたくさんシミュレートしたけど、記者たちの質問はもちろんではあるけど、そのほとんどがサシャと前澤に向けられたもので、僕の心配は杞憂に終わった。それでもいただけた質問に対して、伝えたかった内容は自分なりに伝えることができた。
前澤が貫く挑戦し続ける姿勢、挑戦することの大切さ、そして夢は実際に叶うんだということを、僕たちの訓練やミッションを通じて、少しでも多くの人に、特に子供たちに伝えていけたらと思う。
訓練内容然り、記者会見然り、今日はなかなかに疲れた。
1985年、愛媛県生まれ。2007年にZOZOTOWNを運営する株式会社「スタートトゥデイ」に入社、フルフィルメント部門の責任者として従事。現在は前澤友作氏のマネージャーと、「スペーストゥデイ」のプロデューサーを務める。