特別連載2021.11.25
photo & text Yozo Hirano
出発まであと48日。
以前、サウナでの宇宙飛行士との会話について書いたけど、今日もまた別の宇宙飛行士とサウナで2人きりになったので、チャンスと思い話しかけてみた。普段数人の宇宙飛行士で固まっているとロシア語で何を喋っているのかも分からないし、挨拶や簡単な会話だけで終わってしまうことが多いので、2人きりのサウナはチャンスだ(そういう趣味はない)。
彼は若い宇宙飛行士で、歳は30代に見える。彼もまた、まだISSに行ったことのない訓練飛行士で、今年で9年目になるという。同じ年のセレクションで宇宙飛行士になった彼らの代の6人のうち、今年初めて1人目のISS渡航者が誕生したらしい。ロシア宇宙飛行士のセレクションから渡航までの平均期間はちょうど9年、平均年齢は40歳だという。
何年もの間、毎日毎日、朝から晩まで反復して訓練に励み続ける。圧倒的な忍耐力と夢を諦めない強い強い気持ちがないと、必ずどこかで折れてしまう過酷な職業。それでも彼らはいつも笑顔で人に優しい。
ロシアで宇宙飛行士がヒーローだと言われる所以が分かる気がする。
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1985年、愛媛県生まれ。2007年にZOZOTOWNを運営する株式会社「スタートトゥデイ」に入社、フルフィルメント部門の責任者として従事。現在は前澤友作氏のマネージャーと、「スペーストゥデイ」のプロデューサーを務める。